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『インベスターZ』本編では、財前と慎司の3番勝負もいよいよ佳境だ。最終勝負はなんと、「時価総額ゲーム」。マンガに出てくるように、時価総額が高い企業はほとんどが有名企業。だが、ときには意外な企業もある。時価総額ランキング上位の中から、「知られざる優良企業」をチェックしよう!


時価総額とは、会社の値札のようなもの。その会社に現時点でいくらの価値があるのかを、市場参加者がみんなで値づけした結果が、時価総額だと思えばいい。 具体的には、「株価×発行済株式数」で計算でき、日々変動している。

※直近の時価総額は、「Yahoo!ファイナンス」や「日経電子版」などでチェックできる

時価総額が高い企業ランキングを見ると、1位は圧倒的な差でトヨタ自動車。2位のNTTドコモの倍以上、22兆円近い値をつけている(以下、すべて2017年1月23日12時の時価総額)。

以下、NTTドコモ、日本電信電話(NTTグループの持ち株会社)、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフトバンクグループ、KDDI、JT、日本郵政と続く。

時価総額が高いのは、誰もが知っている有名企業ばかりではない。
洋服売り場で、一見ふつうのジャケットに見えたのに、値札を見たらめちゃくちゃ高かった! という経験がないだろうか。実は高級な素材を使っていたり、細部までデザインが行き届いていたり、ぱっと見だけでは高価さがわからないものもある。会社の時価総額も同じだ。



例えば、13位の「キーエンス」。時価総額5兆円超の企業だが、何をしている会社か知っているだろうか。工場のラインなど、モノづくりの自動化を支える各種センサや測定器、画像処理機器などを製造・販売している会社だ。ホームページの経営情報を見ると、なんと……。

◆借入金0、自己資本比率94.6%!
銀行からの借り入れがない。稼いだお金だけで資本を回している。大企業でそんなことができる会社はめったにない。

◆営業利益率53.1%!
売上高の半分以上が本業の利益として計上されている。同指標の製造業平均は、4.0%。時価総額1位のトヨタ自動車ですら、2016年度の営業利益率は10%。これは超すごい数字!

◆新製品の70%は「世界初」や「業界初」!
会社がリリースする製品のうち、「世界初」「業界初」のものがふつう何割あるだろうか。1割でも十分すごいと思うのだが……。

財務諸表の読み方でも解説した通り、会社の実力は売上高の大きさよりも、利益率を見ることが重要だ。キーエンスはずば抜けて「実力のある会社」といえる。

16位は「ファナック」(時価総額4兆3億円超)。キーエンスと同じく工場の自動化を支える会社だ。主力製品は、「工場の頭脳」ともいわれるCNC(コンピュータ数値制御装置)などの産業機械と、ロボットおよびロボットマシン。こちらも、業績を調べてみると……。

★営業利益率34.6%!
2016年度決算は、中国の景気減速の影響で業績が悪化。それでもこの利益率の高さを維持しているとは、驚きだ。

★海外での売り上げが8割!
CNCと、産業用ロボットは世界シェアNo.1で、海外売上比率は8割を超える。ものづくりの最先端分野で活躍するグローバル企業だ。

★商品すべてがメイドインジャパン!
販売先はグローバルだが、ものづくりは国内にこだわっている。富士山麓の本社地区をはじめ、すべてがメイドインジャパン。もちろんどの工場も、自社製品を使って自動化・ロボット化されている。

18位の「信越化学工業」(時価総額4兆1億円超)も見てみよう。素材産業で世界をリードする、研究開発に強い会社だ。扱うのは塩化ビニル樹脂やシリコーン、半導体シリコンなど、生活用品や産業用資材に幅広く利用される素材ばかり。さて、数字を見てみると……。 (この欄の数字は、信越化学工業ホームページ「数字でひも解く、信越化学」を参照した)

★シェアNo.1の商品がたくさん!
塩化ビニル樹脂、半導体シリコン、ハードディスクドライブ用のレア・アースマグネット、合成石英と、4種類の素材で世界シェアNo.1を誇る。シリコーンは国内1位、世界4位のシェアだ。

★時価総額の増加率が77.9倍!
連結決算となった1978年から2016年9月期まで、38年で時価総額がなんと77.9倍に! 現在は、国内化学メーカーでは1位、世界の化学メーカーでも9位と、多くの株主に支持されている。

★海外で働く総合職の比率9.2%!
事務系と技術系の総合職あわせて1,932人のうち、178人が海外で働いている。社員の1割近くが海外勤務で、販売先だけでなく人事もグローバルになっている。

時価総額が「高い意外な会社」3社に共通するのは、いずれもBtoBで一般的な知名度は低いが、ものづくりの根幹を支える超・重要な役割を担っていることだ。

同じ観点で、「BtoB」「ものづくりを支える」企業を探してみよう! もしかしたら将来、時価総額上位にランキングするかもしれないぞ。

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