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2017/01/16

『インベスターZ』松井君×会社四季報コラボ企画 Vol.4 中小メーカーの強い味方! 急成長中のBtoB通販企業MonotaRO

3月23日に発売した『インベスターZ』12巻には、『会社四季報』をこよなく愛するキャラクター・松井君が登場する。四季報の魅力をしゃべり出したら止まらない、四季報オタクの松井君に財前は珍しく押されっぱなし。今回は『インベスターZ』12巻発売を記念して、松井君が会社四季報の中から「将来性あるニッチ企業」を紹介していくコーナーをお届けする。HP限定の「松井劇場」、今回はどんな企業が登場する?

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財前:

何、にやにやしながら一生懸命スマホの画面見てるんだよ。

松井:

ああこれ?待ち受けにしているモノタロウ侍だよ。

財前:

桃太郎じゃなくて、モノタロウ侍……。いったい何のキャラクター?

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MonotaRO公式ホームページより

 

松井:

株式会社MonotaRO(モノタロウ)の公式キャラクターだよ。かわいいでしょ。MonotaROは証券コード3063、工場用の間接資材をネット通販で売っている会社なんだ。間接資材というのは、製品の原材料や部材といった、いわゆる直接資材以外にものづくりの現場で必要になるもののこと。料理に例えると、卵焼きを作るのに必要な直接資材は卵と調味料。間接資材はフライパンやフライ返し、ガス、コンロ、お皿と箸などと考えればわかりやすいかな。2015年度の売り上げは約575億円で、2011年度の約222億円から倍以上に増え、営業利益も右肩上がり!いま大注目の成長企業なんだ。

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MonotaRO公式ホームページより

 

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財前:

確かに、右肩上がりだ。なになに、最新の『会社四季報』春号によると、業績は「連続最高益。主力の資材ネット通販は新規顧客が順調増。既存顧客も新カタログ創刊効果で単価上昇。PB商品の値上げ効果が一巡、広告宣伝費増でも、営業益続伸。連続最高純益。18円から一段増配も」。めちゃめちゃ魅力的じゃん!

松井:

ちょっと、僕の四季報を取らないでよ!

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財前:

しかし、何でこんなに伸びているんだろう。必要な資材をネットで買えるのが便利だっていうのはわかるけど、単にECサイトを作っただけでそんなに業績が伸びるものかな。

松井:

その秘密は名前に隠されているんだ。MonotaROの社名の由来は3つ。1つは、英語で間接資材を表す「Maintenance,Repair and Operations」の頭文字を大文字にしてMonotaRO。もう1つは、「モノが足りる」。つまり欲しい商品がすべて手に入るという意味。3つめは、納期や商品価格が不透明な間接資材業界の昔からの慣習という「鬼」を退治する、桃太郎のような会社っていうこと。

財前:

間接資材を仕入れるのって、企業にとってそんなに大変なことなの?

松井:

メーカーが使う間接資材って、品目がすごく多いうえに仕入先が多岐にわたるから、購買担当者は仕入れに手間がかかっていたんだ。特に中小企業はね。業界の慣習で、大企業が価格面でも納品のスピードでも優先されて、中小企業は高く売りつけれるわ、納品も後回しにされるわ、かわいそうな状況だったみたいだ。ま、どうしても大企業のほうが大口注文になるから、そっちを優先したくなる気持ちもわからなくはないけど。

財前:

なるほど、それが間接資材業界の「鬼」だったわけね。MonotaROは中小企業の苦労に目を付けたってことか。

松井:

さすが財前!その通りだよ。MonotaROは発注規模に関係なく価格を統一して、ネットやFAXで簡単にねじ1本から注文できるようにしたんだ。間接資材の注文に苦労してきた中小企業の購買担当者にとっては、夢のようなサービスだよね。ほら、ホームページを見てよ。モノで埋め尽くされているでしょ?カテゴリを見ると「ねじ・ボルト・釘・ビス」「切削・研磨・測定用品」「梱包・テープ・物流・清掃用品」……。ああ、見飽きないなあ!

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財前:

お前、なんかうっとりしてないか?

松井:

だって取扱商品が900万点以上もあるんだよ!それが1つのウェブサイトに集約されて、きっちり整理されていて……。本当うっとりするよ。たくさんの情報がぎゅっと詰まっているという点では、僕の大好きな四季報に通じるところがあるかな。ねえ、財前もそう思わない?

財前:

MonotaROの魅力はよーくわかったけど、松井のオタク心理はまったく理解できないよ(笑)。

☆松井君×会社四季報コラボ企画シリーズ☆
Vol.1 虹技~マンホール女子も注目! 虹色の技を持つ会社
Vol.2 シマノ〜街乗りからレースまで!こころ躍る瞬間を作り出す会社
Vol.3 鎌倉新書  出版社から情報加工会社へ 「ありがとう」をつなぐ会社

これからも毎回、松井君が『会社四季報』を片手に、知られざる日本のニッチ企業を紹介していく。投資の銘柄選びに役立ち、ウンチクにも使える情報をお伝えしていくので、ぜひお楽しみに!

◆『インベスターZ』と『会社四季報』が夢のコラボレーション!
なんと、財前と美雪が『会社四季報』の表紙を飾りました!四季報が始まって以来、初めてのマンガとのコラボです。描き下ろしマンガ「『インベスターZ』財前くんと学ぶ 会社四季報ラクラク活用術」もダウンロードできるので、ぜひ東洋経済のウェブサイトでチェックしてみて。四季報の発行月は、3月、6月、9月、12月。「『インベスターZ』のコミックと同じ」と思って覚えよう!

情報協力:『会社四季報』編集部

関連リンク:東洋経済の株式投資メディア

関連書籍:『会社四季報』2016年2集 春号

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