2017/01/16

｢金(きん)投資｣って何？上級者は知っている｢金｣を組み入れた資産運用！(後編)

投資

金投資

景気の先行きが不安な今、非常に注目を集めている『金投資』。しかし、金投資と言われてもあまりピンとこない人は多いだろう。金投資とはなんなのか？金投資は何が魅力的なのだろうか。金地金の販売や先物取引を扱っているサンワード貿易株式会社の平賀さんに語ってもらった。

金の魅力や金投資がどこでできるのか。記事の前編はこちら↓
前編：聞いたことありますか？「金（きん）投資」前編

オススメの金の買い方

金地金の取引会社では複数のバーが取引されていて、ゴールドバーなら5gから買うことができます。5g,・10g・20g・50g・100g・500g・1kgとバーサイズの種類が豊富です。手軽なところからということであれば、ゴールドバーの購入でしょうか。ただ500g未満のバーだと、売買する際にバーチャージという手数料がかかりますので注意は必要ですね。バーチャージは会社によりますが大体100g未満のバーで3千〜9千円、100g以上から500g未満で5千円〜1万6千円くらいが目安です。

金を持つと毎日のニュースが違った形で見えてきます。それは、金価格がニュースに反映するからです。金価格を見るようになったら、金先物取引に挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。先ほど、金先物取引は、将来決められた期日までに売買することを約束する取引だと言いましたが、実は期限がない新しい金先物取引がスタートしたんですね。ゴールドスポット100と言いまして、期限が無く、証拠金も9千円と一回り小さいのでFX感覚で取引が出来ます。100gのインゴットを受け取る事も可能なんです。非常に人気の高い取引ですので、是非、この機会に注目してみて下さい。

資産運用としての金投資

先ほど景気が不安定になれば、金の値が上がるといいました。一般的に株価が弱い時には金が買われる傾向が強いとされていますが、金は株価よりも為替との相関性が非常に強いです。特に米ドルとNY金価格は綺麗な逆相関を表します。マーケットが不安定で、為替や株価がどう動くかわからないという時、金にお金が流れます。リスク資産からの受け皿になるんです。資産運用としてもやはり役割はそこの部分。つまりリスクヘッジとして金を持つというのが良い考え方だと思います。

今の時期なんていうのはちょうどアメリカの大統領選が11月にありますし、それによってこれからどうなっていくのか先行きが不安ですよね。そんな時、ポートフォリオの中にリスクヘッジとして金を入れておく。いわば、「守り神」をしてもらうということです。

以前、ヨーロッパでギリシャ問題が不安視された時、金庫がバカ売れしたんですよ。金庫がすべてなくなったなんていうくらいです。みんなお金を“金”に換えていた。要は自国の貨幣がわかんなくなっちゃうから全部現物を仕入れて金を保有しておこうとしたんですね。やはり現物を持っておくのは安心感がありますからね。

金にまつわる話

金についての面白い話は掘ればいくらでも出てくるでしょうね。

では、ちょうど今年オリンピックがありましたので、金メダルの話をひとつ。競技の優勝者に贈られるあの金メダル、実は100%金っていうわけではないんです。オリンピック規則では、金メダルは「純度92.5%以上の銀製メダルの表面に6g以上の金メッキしたもの」となっているんです。
1912年のストックホルムオリンピックまでは100%金を使っていたらしいですが、オリンピックの競技も増え選手も増えたことで開催国の負担が大きくなり現在の規則が生まれたらしいです。

リオオリンピックの金メダルは500ｇですので100%金だったならば250万くらいの価格になります。しかし、実際の金属的な価格でみると金メダルはなんと…6万円ちょっとです。これを知ったときはちょっとショックでしたね。
只、あくまで金属的な価格であって、その価値はプライスレスです。

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歴史上、私たちを常に魅了してきた金。金投資の話はいかがだっただろうか。量に限りがあるという希少性。実物資産としての信用力。そして何より金を持つとテンションが上がる。金が持つ魅惑だ。
金投資は意外と簡単にできる。私たちの生活にあまり馴染みのない金だが、実物資産としてポートフォリオの中に組み込むのはいい方法かもしれないぞ。
インベスターZではちょうど今、金投資についての話をモーニングで連載中だ。是非、読んでみてくれ！