−実際の経営の参考にしているエピソードはありますか?
金が無くなってケンが金策に走るところだね。その時彼は一番最初に思いつくはずの塚原会長(※ケンに一億円を出資した人物)に借りに行かないんですよ。なぜ借りないかというと、「人の心という利息ほど高いものはない」から。基本は
“借りない”スタンス。
−「人の心という利息ほど高いものはない」とはどういう意味ですか?
人から借りてしまえば関係がフェアじゃなくなるっていうか。あとで厄介なことになる可能性を抱えてることになるんですよね。僕もケンと同じようにピクシブを作った最初の時はお金がなさすぎて、消費者金融からお金を借りてサーバを手作りしてたんです。
簡単に知り合いからお金を借りようとする人がいるんですが僕はそういうのは嫌いだったので「人の心という利息ほど高いものはない」というケンの言葉は共感できました。消費者金融なら利息払うし、それがビジネスだからフェアな関係です。
知り合いに借りると関係がフェアじゃなくなって本来なら無いはずの上下関係が出来てしまう。あと「あの時金貸してやったじゃん」とか一生言われそうだし(笑)僕はこのシーン読んでたので絶対に知り合いからは借りないようにしてました。