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戦艦大和の建造費問題をめぐって、天才数学者が海軍省に入る。これまでにないストーリーが話題沸騰の『アルキメデスの大戦』。『シン・ゴジラ』の庵野秀明監督も「面白い」と称賛するこのマンガの舞台は、1933年。実は、三田は連載中のもう1つのマンガ『インベスターZ』でも、同時代を描いていた。『アルキメデスの大戦』で描かれる1930年代は、『インベスターZ』的にはどんな時代なのか。当時の「投資事情」を見てみよう。

『アルキメデスの大戦』の舞台は1933年。
中国大陸進出をめぐって日本と欧米列強が対立を深め、不穏な空気が世界を覆う。
そんな中、海軍による純国産の大型戦艦の建造計画が持ち上がり、対立する山本五十六の懐刀として主人公・櫂が活躍する――。


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(c)三田紀房/講談社

そんな『アルキメデスの大戦』のストーリーが繰り広げられる1930年代の様子は、実は『インベスターZ』にも描かれている。
女子投資部インベスターPが、美雪の祖父から投資について学ぶシーンだ。そこで語られるのが、「日本人は“投資がヘタで貯金好き”というイメージは、戦争中に意図的に植え付けられた」ということ。驚きの史実が、次々と明らかになる場面を読んでほしい。

『インベスターZ』「日本人はいつから貯金好きになった?」編


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1930年代、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本政府は増え続ける戦費調達に困っていた。
『アルキメデスの大戦』の舞台である1933年は、日本が国際連盟を脱退した年でもある。1937年に日中戦争が始まり、戦費は飛躍的に増加するが、日本は国際的に孤立したままである。

そこで考え出されたのが、マンガに出てくる「国民貯蓄奨励局」の設置だ。
旧大蔵省の旗振りで、国を挙げての貯蓄奨励キャンペーンが始まった。


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当時はこんなポスターも・・・


初年度は80億円の貯蓄目標が掲げられた。目標が達成されるたびに目標額が増え、1942年度にはなんと総額230億円もの高い目標が掲げられた。当時の国民1人当たりに換算すると、月18円を貯蓄しないと目標額に達しない。1930年代の家計調査では月50円~80円を低所得階層としているので、これを現代におきかえて仮に月収15万円だとすると、その中から3万3千~5万4千円を貯金にもっていかれることになる。家計にとってかなりの負担である。


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「日本人は投資がヘタで貯金好き」というイメージはこのときに刷り込まれた。マンガにも出てくるが、もともと日本人は投資好きだった。江戸時代には、大阪で信用取引の仕組みが世界に先駆けて導入されていたし、太平洋戦争中に一般市民が貯金にお金を回したとはいえ、戦時下でも市場は開き、株取引は活発に行われていた。


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『インベスターZ』で描かれている1930年代の日本。
投資や貯金をめぐる意外な事実に、驚いた人も多いだろう。

同時代、数学の才能を生かして太平洋戦争を阻止すべく立ち上がる1人の男、櫂を描く『アルキメデスの大戦』。
11月4日に新刊(4巻)が発売されるので、櫂の活躍をぜひチェックしてみてほしい。

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