-『マネーの拳』は片桐さんにとって「泣ける漫画」なんですね(笑)他にもそういうシーンはありますか?
ケンの会社が上場したあと、株主総会のシーンがあるんです。その時株主たちから、「アパレル会社にしては人件費高すぎ!」って怒られるんですよ。でもケンは縫製職人にも夢が与えられる企業でいたいから給料高いんだって反論する。
-良いシーンですよね。
特にその時一緒に怒られていた役員のヤエコ。彼女のキャリアは縫製職人から始まって、普通ならパートみたいな扱いで夢も希望もなかったんだけど、いまや上場企業の役員。それはケンが作った組織とかビジネスのおかげでそれまで考えもしなかったような大きな仕事ができるようになったからこそなんだよね。
共感するのは、エンジニアも縫製職人みたいなものだとして、ケンとヤエコとかが一緒に起こした事業でより社会的影響力の大きい仕事が出来ているということに、なんです。
後編は11日に公開予定!