-苦しい時期があったんですね。
だから「pixiv」ができた時は本当に嬉しかった。直前まで会社の雰囲気最悪で。
夏だったからボーナス出るんですかって社員に訊かれて、僕はどうなんですかねえって返すという状態。請負の仕事でめちゃくちゃ忙しくて、忙しいのに金もなくて、みんながイライラしてるからあまりオフィスに居たくなかった(笑)
それまでは仕事や金がなくても毎日会社に行くのが楽しみだった自分が、会社に行くのが本当に嫌だなーと思ってた時期でした。会社っていうのはちゃんと売上があがってるか、人気なサービス・事業がないと雰囲気が良くならないという事に気付かされましたね。人は自分の仕事が自分の会社や社会に対して何か貢献できている感がないとモチベーションがキープできないものだと。
それが「pixiv」始まってから変わりはじめて・・・。
-「pixiv」のスタートは、まさにケンが言うところの「いい風が吹いてきた!」状態だったんですね
そう!「キターーーー!!」みたいな。だからケンのお店にお客さんが来始めるシーンは読んでると泣いちゃうんだよね。自分たちの経験と重なっちゃって。商売やってれば誰でもわかると思う。僕たちの場合、金はなかったけど「pixiv」は人気があったから、皆の気持ちがキープ出来た。