Q. 投資に「強くなる」ために、するべきことは?
A.好奇心を持つことが最大の武器に!
投資の目標はもちろん「勝つ」こと。つまり儲けたい。でも、自分の選んだ銘柄の株価が伸びるかどうかは、半ば運頼みでは?
「株価が上がるか下がるか。企業や経済の動向の予備知識がなければ、二者択一ですから確率は五分五分。ですが投資の場合、予測確率を高める手段があります。その銘柄や世の中の動きについて正しい情報を得て、勉強することです」
情報と知識が武器ということ?それはどう得ればいい?
「まずは自分が買った銘柄の動きをチェック。1日1度は自分の口座ページにログインし、現段階での損益を見ましょう。損が出ているときは目を逸らしたくなりますが、むしろそこが学習のチャンス。なぜ株価が下がったのか、自分なりの考察をします。分析と理由づけができれば、同じ失敗を繰り返さずにすみますからね」
自分なりの考察、分析、理由づけの材料集めはどうしたら?
「自分が持っている銘柄企業の大きな動き、ニュースが出ていないか、新聞やインターネットで見ておくのが基本。くわえて、経済全体の動きにも目配りできれば、なおいいですね。企業に落ち度がなくとも、世界や日本の経済がダメージを受ければ株価が下がることはあるので。通常の経済ニュースを追っていれば、平均株価の上下なども報道されますから、そのあたりは押さえます。
経済新聞も、できる範囲で目を通します。さいしょはとっつきにくいところがあるかもしれませんが、日々眺めていると、脈絡がないように見えていた一つひとつの記事が、じつはそれぞれつながっていて、流れがあるのだと少しずつわかってきますよ」
注視すべきは、経済ニュースだけでいい?
「できれば政治や社会問題もフォローしておきたいです。政治なら経済政策の動向や、時の政権の安定度も株価に影響を与えます。外交・国際問題も株価に影響を与えます。米国との関係はどうか、中国の政局は、中東情勢はどうなっているか。それらが株価につながっていきます。投資をすることは、世の中に広く目を向け関心を持つことと同義なんですよ」
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まつざき・ゆみ
マネックス証券株式会社
営業企画部PR担当
2010年マネックス証券入社。
マーケティング部(現・営業企画部)に所属し、
投資・債券・日本株・米国株の担当としてマーケティングに携わる。
2012年12月よりPR担当として、
PR・広報に従事。
出典 インベスターZ 1巻巻末記事より