面白くて超タメになる漫画×Webメディア

ご報告

 

1月15日に、私の職場でスタッフをしてくれていたカクイシさんから請求を受けた残業代について、支払いを行いました。

 

私の職場では、カクイシさんも勤務中の平成20年から平成21年にかけてのことになりますが、働き方の話し合いを職場のスタッフのみなさんと行いました。もともと、私の職場では、1日8時間、週5日勤務(週休2日)をルールとしていましたが、(A)週5日勤務(週休2日)で働くこと、(B)週4日勤務(週休3日)で木曜日に原稿が完成するまで働くこと、給料の額が同じとするとどちらが良いかをみなさんと議論し、その結果、スタッフ自身の作品創作に使えるまとまった時間を作ることができるというみなさんの希望をふまえ、休みが1日多い(B)変則の週4日勤務という少し変わった仕組みを採用することになりました。

 

こうしたスタッフのみなさんとの話し合いからできた仕組みであり、そもそも「残業」という発想で作られていない勤務形態であったこともあって、「残業」代の支払いもなく、今までオフィスを運営してきました。

 

こんな経緯と仕組みを弁護士さんにお話したところ、労働基準法上、「変形労働時間制」という仕組みがあり、この仕組みなら法的にも週合計40時間(1日10時間まで)の範囲では、残業代が発生しないそうです。この考えは私のオフィスの仕組みにも近く、1日10時間、週40時間までの範囲であれば残業代が発生しないことになります。

 

私の反省は、この仕組みを雇用契約書や就業規則ではっきり記載しなかった点です。厳密に言えば、書面交付義務などにも違反したことになります(就業規則に仕組みを記載しないこと自体は従業員が10人未満のため違反ではないそうですが)。

 

ただ、カクイシさんも理解してくれていたのですが、今世の中で問題となっている極端な長時間労働を課すブラックな職場を作っていたとは思っていません。週4日勤務は、仕事を効率化し、休みの3日間を利用してスタッフのみんなにより自分の作品創作にあてる時間を作ることができた良い面もあったと思っています。

 

ということで、スタッフのみなさんと話し合って決めた仕組みではありましたが、今回は明確に書面で記載を行わなかったことを踏まえ、変形労働時間制ではなく1日8時間勤務を前提として計算した場合に発生する未払い残業代をお支払いしました。

また、カクイシさんだけではなく、私のオフィスで働いてくれているスタッフ全員にも同じような対応を行います。

 

今回カクイシさんから残業代の請求を受け、当初は正直驚き、戸惑いもしたのですが、私の認識不足のこともありましたし、より一層透明でわかりやすい仕組みを作るきっかけにすることもできますので、私自身は実は彼に対しては感謝の気持ちでいます。これからはより一層きちんと職場環境の整備をやっていきます。

 

なお、カクイシさんの行動に対する批判的な声も耳にしましたが、発端は私の至らなさであり、問題提起に私は感謝しています。ですので、できればこれ以上の彼への批判はやめていただけると嬉しいです。

 

最後に、カクイシさんはヤングアニマル嵐で「柔のミケランジェロ」の連載が始まり飛躍の時を迎えていることと思います。心から応援をしていますし、今後の活躍を祈念しております。

私自身も、これからもますます漫画を楽しみにしてくれている人たちのために頑張りたいと思っていますので是非応援をお願いします。

 

三田紀房

関連記事