夏の高校野球開幕!高校野球が面白く論理的に描かれている『砂の栄冠』を読むと、違った視点で楽しめるかも…?!

8月7日に、夏の風物詩とも言える高校野球が始まった!炎天下の中、走り回る一生懸命な高校球児たちに、私たちは今年も心打たれるのだろう。そこで甲子園シーズンのこの時期に、手に取ることをオススメするのが「高校野球マンガ」。フィクションで見る甲子園もとても面白いものだ。

高校野球が好きな人にも、そうでない人にも、オススメしたいのは三田紀房『砂の栄冠』だ。

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実は、毎年欠かさず甲子園に足を運ぶ三田紀房。大の甲子園好きだ。そんな三田が描く高校野球マンガは、主人公の心情や、監督、甲子園の雰囲気など、高校野球のファンだからこそ描ける内容が満載である。『砂の栄冠』は、フィクションとリアルが混在するストーリーになっていて、「エー!?」と驚くところもあれば「なるほど…」と納得するところもあるんだ。
ツイッターでつぶやいてくれている読者も多い!



『砂の栄冠』はどんな話?

甲子園出場を目指す高校球児を描いたマンガは多い。汗と青春のストーリー。高校生たちの成長物語。このような野球マンガを読んできた人も少なくないだろう。が、『砂の栄冠』は少し違う。この作品、設定がぶっ飛んでいる。

普段、野球部の応援をしに来てくれる知り合いの老人からある日、「これを使って甲子園に出場してほしい・・・」と、なんと1000万円を託される。

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☆マンガ2(2)
☆マンガ2(3)
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主人公・七嶋は老人との約束を果たすべく、1000万円を使いながら甲子園に行くのだが…やはり高校生が持つはずもない1000万円もの大金。七嶋に与える影響も大きい。



勝負に勝つという「純粋さ」×勝つためには何でもする「腹黒さ」

最初は老人から託された1000万円に手を付けず、甲子園出場までグラウンドに埋めておくつもりだった七嶋。しかし、「野球で勝つ」ために使いたいお金はもちろんある。身体のコンディションを万全にしなければならない、いいコーチに指導してもらいたい… そこで七嶋は思うのだ。

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ここで主張したいことは、決して七嶋が「私利私欲」でお金を使う男ではないということだ。七嶋はこの話で一貫して「野球で勝つ」というたった一つの純粋な目的のためだけにあらゆる判断を下していく。 それでも大金を任されただけあって、七嶋は人に嘘をつかなければいけない立場にならなくてはいけなかったり、「勝つため」に表面上ではなく裏で手を回さなければいけなかったりするわけで、どんどん腹黒く成長していく。
この腹黒さが面白い!!!

「野球で勝つ」という純粋さを持ちながら、同時に
「野球で勝つ」ためなら何でもする腹黒さを持ち合わせた主人公がなんとも絶妙な仕掛けになっているのだ。



あの球児たちの「純粋さ」はホンモノ?!

高校野球を見るのが好きという人は、高校野球の何に惹かれているのだろうか。
「一生懸命な姿に心打たれる。」
「夢中で野球をしている姿がいい。」
「純粋でひたむきな高校球児たちを見ると感動する。」
このような意見は、高校球児たちに見られる「純粋さ」を欲していて、それを見ると、なんとも「応援したくなる」のだ。

七嶋が甲子園で出会った、甲子園の常連・滝本。滝本から、「甲子園で勝つ方法」には“スタンドを味方につける”ことが必要だ」ということを教えてもらう。 甲子園は地元の常連が多い。甲子園は観客の応援で作り出される雰囲気が勝敗に大きな影響を持っている。観客は「一生懸命でひたむきな高校球児」が頑張っている姿を応援したいのだ。一生懸命な高校生から繰り出されるドラマが見たいのである。

それは裏を返せば、そのように純粋な高校球児に見えなければ、応援されないということ。空気を作れずに負けムードにはまってしまうということだ。

七嶋は徹底的に観客の好意を掴み、スタンドを味方にする雰囲気を作ろうとする。それは「試合で勝つ」ためには必要不可欠なことであり、それはある意味「そう見えるように作り出せる」ものである。

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見ている方からは、わざとやっても、純粋にやっても区別などはつかない。キビキビと元気良く走り回る姿は、やはり誰から見ても「好印象」なのである。たとえわざと「純粋さ」を創り出していたとしても、それでも私たち観客は「純粋で元気な」高校球児たちが見たいと思うだろう。



役に立たない大人へのツッコミが痛快?!

何もやらないのに、手柄だけは欲しい大人への痛快なツッコミも『砂の栄冠』の大きな魅力だ。その残念な大人を例える、素晴らしいほどの適任者が七嶋のチーム監督・ガーソである。

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チームのピンチには重要な決定が下せず、少し気に食わないことがあればメンバー交代を命じ、当て付けのようにバントを指示し、何も貢献していないのに勝利チーム監督インタビューで大口をたたきたい残念すぎる大人・ガーソ。
毎回あらゆる手で足を引っ張ってくるガーソへの、七嶋の痛快なツッコミが癖になるったらありゃしない。

実際、ガーソみたいな大人に嫌気がさしている頭の良い子どもは絶対にいる。 私たちが普段持っている「本音」をこのように代弁してくれているのは、なんとも気持ちがスカっとするものだ。
夏の甲子園にもガーソみたいな監督がいないかな、となんとなく探してしまう自分がいる。

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高校野球に興味がないあなたにも、高校野球に熱狂的なあなたにもオススメできるのが『砂の栄冠』。ストーリーはとても奇抜で面白い要素を含んでいるため、野球を知らない人だとしても読み込める内容になっており、高校野球を知っているあなたでも『砂の栄冠』を読むことで新しい視点に注目できるようになるかもしれない。試し読みも公開中だ!是非読んでみてくれ!



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『砂の栄冠』第1話~第3話まで無料でためし読みが可能です。

砂の栄冠 第1話



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