『インベスターZ』松井君×会社四季報コラボ企画 Vol.6 堀場製作所 「はかる」ことなら何でもする! 「おもしろおかしく」が社是の会社

発売中の『インベスターZ』12巻には、『会社四季報』をこよなく愛するキャラクター・松井君が登場する。四季報の魅力をしゃべり出したら止まらない、四季報オタクの松井君に財前は珍しく押されっぱなし。そんな松井君が会社四季報の中から「将来性あるニッチ企業」を紹介していく本コーナー。HP限定の「松井劇場」、今回はどんな企業が登場する?



☆画像1(カツカレー)

Photo credit:satetsu via Visual Hunt / CC BY-NC-SA

松井:学食のカツカレーってホントおいしいよね~。

財前:何も言わないのに大盛りが出てきて、びっくりしたよ。

松井:そうそう、学食のおばちゃんは僕のこと覚えてくれてて、必ず大盛りにしてくれるんだ。僕と一緒に行ったから、財前のもサービスしてくれたんだよ。

財前:お前、またちょっと太ったんじゃないか? 四季報ばかり読んでて、身体を動かしていなさそうだしなあ。まめに体重を測った方がいいと思うよ。

松井:うん、そうだね……。ねえ、「堀場製作所」って知ってる?

財前:なんだよ、いきなり。いまの話とまったくかみ合ってないじゃないか。

松井:かみ合ってるよ!堀場製作所は「はかる」で世界の最先端をいく会社なんだから!

財前:そう来たか(笑)。

☆画像2(四季報)

松井:堀場製作所は証券コード6856。独立系の分析機器大手で、自動車エンジンの排ガス測定装置では世界シェア約80%を占める。創業者は堀場雅夫さんといって、戦後の「学生ベンチャー」の草分けといわれた人。戦争から復員して、1945年10月に京都帝国大学(現在の京都大学)在学中に「堀場無線研究所」を作り、計測器の開発を始めた。戦後間もない、物資が不足している時代に起業して、京都企業を代表するメーカーに育て上げたんだからすごいよね。堀場雅夫さんは残念ながら昨年亡くなったけど、そのときは産業界で大きなニュースになっていたね。

財前:さすが、詳しいなあ。「はかる」って、自動車の排ガス以外にはどんな対象があるの?

松井:自動車に関してだと、エンジン・駆動系・ブレーキのテストや風洞試験まで、開発過程で必要な計測設備をそろえている。最近は電気自動車をはじめ、次世代自動車開発にも関わっていて、より環境負荷が少ない、性能のいい車をつくる手伝いをしているんだ。また、医療分野だと血液の血球数をその場で測定できる「自動血球計測装置」、半導体分野だと製作工程で異物が混入しないように検査する装置など、さまざまな分野で約1000種類の製品をラインアップしているんだ!

財前:まさに、「はかる」ためなら何でもやる企業。

松井:そしてそれが社会の役に立つことばかりなんだから、かっこいいよね。

☆画像3(電気自動車)

Photo credit:NISSANEV via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND


財前:業績はどうかな? 【後退】とあるけど、主力の自動車用機器、医用や科学向け測定機器は堅調と書いてある。新しい拠点を建設した分の減価償却が残っているのと、開発費用が高水準か。ま、配当は増えているし、拠点建設や研究開発は未来への投資だから、多少増えて業績を圧迫しても大丈夫だろうな。【成長分野】では、水計測器で需要拡大を狙っているみたいだし。

☆画像4(四季報の業績欄)

松井:財前って本当に株式投資に興味ないの?そこまで言えるなんて、絶対にセンスあると思うけど。

財前:いや、ないない!(焦りながら)それより、最初はベンチャー企業でも、規模が大きくなるにしたがってあまりリスクを取らなくなるだろう。堀場製作所はもう大企業と言っていいけど、いまでも電気自動車とか新しいことにどんどん挑戦しているよね。どうしてリスクをとり続けられるのかな?

松井:そりゃそうだよ。この会社の社是は「おもしろおかしく」なんだから!

財前:え、そんな社是あるの?!

松井:これも創業者の堀場雅夫さんが1978年に正式に社是に採用したんだ。当時としてはかなり奇抜な発想で、みんながびっくりしたようだよ。もちろん、ふざけているわけではなくて、「人生のいちばんよい時期を過ごす会社での日常を、有意義で充実したものにしてほしい」という前向きな願いが込められているんだ。とてもいい社是だよね。

財前:確かに、それを聞くと「人間を大事にしている会社」ってイメージがわくな。僕も松井と絡んでばっかりいないで、有意義な学生生活を送らなくちゃ……。

松井:え、いまなんか言った?

財前:いや~、松井はなんでも知っててすごいなって言ったんだよ(笑)!

☆画像5(2人のマンガ)

松井君が『会社四季報』を片手に、知られざる日本のニッチ企業を紹介していくシリーズも次回が最終回。どんな企業が出てくるのか、ぜひお楽しみに!

☆松井君×会社四季報コラボ企画シリーズ☆
Vol.1 虹技~マンホール女子も注目! 虹色の技を持つ会社
Vol.2 シマノ〜街乗りからレースまで!こころ躍る瞬間を作り出す会社
Vol.3 鎌倉新書〜出版社から情報加工会社へ 「ありがとう」をつなぐ会社
Vol.4 MonotaRO〜中小メーカーの強い味方! 急成長中のBtoB通販企業
Vol.5 ロゼッタ SFを現実に! 言語の壁を消す会社

◆『インベスターZ』12巻が発売されました!
四季報オタク・松井君が活躍する『インベスターZ』12巻が3月23日に発売されました!ぜひ書店でチェックしてください。まだ『インベスターZ』を読んだことがない人は、単行本1巻がフルカラーで読めて、さらに人気が高かった章を拾い読みできる「超ためし読み」を、この機会にぜひ読んでみてね!

◆『インベスターZ』と『会社四季報』が夢のコラボレーション!
なんと、財前と美雪が『会社四季報』の表紙を飾りました!四季報が始まって以来、初めてのマンガとのコラボです。描き下ろしマンガ「『インベスターZ』財前くんと学ぶ 会社四季報ラクラク活用術」もダウンロードできるので、ぜひ東洋経済のウェブサイトでチェックしてみて。四季報の発行月は、3月、6月、9月、12月。「『インベスターZ』のコミックと同じ」と思って覚えよう!

情報協力:『会社四季報』編集部

関連リンク:東洋経済の株式投資メディア

関連書籍:『会社四季報』2016年2集 春号

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