「アルキメデスの大戦」は今までにない戦争マンガだ!

週刊「ヤングマガジン」で始まった新連載「アルキメデスの大戦」。

三田紀房の作家人生で初の歴史モノであり、戦争モノである。

これまで甲子園、受験や転職といったテーマを通して人間の「成長」を描いてきた作者。

そして、投資をテーマにした「インベスターZ」は言うまでもなく、高校野球の監督が「俺から野球を教わりたいなら、金払え!」と言って型破りな方法で生徒を育てる「クロカン」、同じく高校野球で、キャプテンが支援者から1000万円を託されて甲子園を目指す「砂の栄冠」など、三田の作品では“お金”が重要な意味をもつことが多い。

そんな三田紀房が、いったいどういう風に戦争を描くのか?

読者としてまず気になるところだろう。

時代は1933年。

中国大陸進出をめぐって日本と欧米列強が対立を深める中、海軍では純国産最新大型戦艦の建造計画が持ち上がっていた。

(c)三田紀房/講談社

そんな中、巨大戦艦同士の戦いから空母・戦闘機の戦いに時代が変化することを見越した第一航空戦隊司令官・山本五十六は、「図体の大きな戦艦はこれからの時代には必要ない」と言い、機動的でコンパクトな戦艦を提案する。

(c)三田紀房/講談社

一方、海軍技術研究所所長・平山忠道ら保守派は、後世に名を残すような世界最大の大型戦艦を作る計画を推す。

保守派の案が通れば、巨額の国費が「ムダ金」として消えると山本五十六らは危機感を覚える。

事態を知った若き天才数学者・櫂直は、山本に乞われて海軍省に入省し、共に戦うことを決意する。敵対する保守派が見積もった予算案の“ウソ”を、数学の力で暴こうというのだ――。

と、ここまで読んで思わずニヤリとした人もいるだろう。

出てくるのは、やはり“お金”。

そして、大型戦艦をめぐる“対立”がストーリーの展開軸になっている。

三田は常々、「マンガでも何でも、ストーリーの基本は“対立”をつくること」と言っている。

「多くの人々は、“対立”を見るのが好きなんです。野球であれば攻撃と守備の争いを見て手に汗握り、報道番組では保守派と革新派の論争を面白がって見る。要はみんなケンカが好きなんだね(笑)」(三田紀房談)

「アルキメデスの大戦」はまだ始まったばかりだが、既に男たちのアツい攻防が展開されている。しかも、三田が「強い男を描くのは久しぶり」と言う通り、主人公の櫂はきりっとしていてカッコいい。

(c)三田紀房/講談社

何より作者らしいのが、戦場ではなく、海軍の中枢機関にいる軍人たちを描いているところだ。

「実は戦争って、軍がドンパチ戦うだけじゃなく、裏に必ずマネジメントする人たちがいる。戦争をするには武器や道具を買う資金が必要で、それをうまくできた者が勝つ。豊臣秀吉がなんで天下を取れたかというと、金儲けが上手で戦をする武器をそろえることができたから。つまり戦争では、マネジメント能力が問われるんです。戦争をそういう“新しい視点”で読めて、楽しめるマンガにしていきたいですね」(三田紀房談)

戦争モノと思ってみたら、やっぱり金! そしてマネジメント!

いままでにない切り口で戦争を描く新連載。

超オモシロイので、ぜひ読んでみてほしい。

☆1話試し読みはこちらから!

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アルキメデスの大戦

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